もちもちさんとの「果たし状」対戦振り返り
はじめに
ハルです。三度の飯の次に格ゲーが好きです。2023年2月7日に、もちもちさん(https://twitter.com/Usf4G?s=20)主催の3先3本勝負に挑んで参りました。せっかくなので、事前の取り組みから事後の振り返りまでをここにまとめたいと思います。事前準備にあたっては自分が既に持つガイル対策をベースにしました。その上で、もちもちさんのスタイルに合わせて過不足を修正する方針を採りました。
試合の模様はもちもちさん本人のYouTubeチャンネルで全編視聴できます(以下のリンク)。試合後にはもちもちさんと私の感想戦があります。この記事には記載していない内容も含まれています。よろしければご覧ください。
目次
立ち回り
この組み合わせは一言でいえば「攻めるキャミィと守るガイル」という構図です。キャミィは投げ間合いまで近づき、ガイルはソニックや各種牽制技でそれを阻止するのが互いの立ち回りの基本です。
キャミィの特徴的な接近手段にストライクがありますが、ガイルのサマソの前では無力です。しかしながら、サマソは下タメ技なので、ガイルはサマソを撃てる状態ではしゃがんでいて距離調整ができません(フォートレスムーヴは例外)。その弱点をついて、ガイルの姿勢に依って立ち回りを切り替えることでキャミィが攻め込む隙を作ります。
ガイルがしゃがんでいる時
ガイルがしゃがんでいる時は、ソニックを撃つ可能性が高いと読まない限り飛びません。地上戦の基本に忠実に戦います。
中間距離(ここではガイルの強kからキャミィの中k程度の間合い)では、中kやしゃがみ強pで白ゲージを溜めます。その中で、牽制への差し返しやソニックの発生を潰すことを狙います。ガイルの牽制が減ったら、歩いて中pを当てたり踏み込んでファジー潰しを狙ったりします。それもガードするなら投げに行きます。
ガイルが歩いているとき
ガイルが歩いているときは、通常の地上戦に加えて飛びも選択肢に入れます。ガイルの無敵対空が無くなるので、通常技対空に勝つストライクと様子見やソニックに勝つ通常飛びで揺さぶりをかけます。
密着の攻防
キャミィからガイルへの攻め
ガイルは最速通常技が発生4Fのキャラなので、その点では防御が弱いです。キャミィの弱kやリフトアッパーなど、キャミィ+1の状況から攻めやすいです。このことを念頭に、チャンスでは強気に攻めてダメージを稼ぎに行きます。
EXサマソはガイルの強力な防御手段ですが、過度に警戒しないようにします。立ち回りを頑張って攻めのチャンスを増やせば勝てます。「グラ潰しでついでにガードできればラッキー」くらいの気持ちでいます。
ガイルからキャミィへの攻め
ガイルは「打撃」「投げ」「リバスピ」の3択をかけてくる事が多いです。リバスピに大きなリターンを取れるファジーコパンを軸に守ります。打撃をガードした後は後ろ下がりで逃げます。ガイルには密着の小足以外に下段から崩す手段がほとんどないので、後ろ下がりが有効です。
もちもちさんのキャミィ戦分析と、それに合わせた戦略の修正
もちもちさんのリプレイを見る上で注目したのは以下の4点です。
- 密着の攻防
- 技振り
- ソニックのタイミング
- Vストライクへの対処
密着の攻防
もちもちさんの防御はガード、グラップ、バクステ、ワンガードファジーコパンorジャンプ、シフト…etc. 正直に言ってかなりバランスが良かったです。人読みに使える程の癖は無かったので普段通りやることにしました。強いて言えば、EXサマソが比較的少ないくらいでした。
攻めについては中p、投げ、リバスピが主だったので、予定通りファジーコパンを軸に守ることに決めました。
技振り
「中間距離でソニックをガードさせて前ソバット」が多かったです。そこで、中間距離でこちらが歩きガードしたいところで、あえて下がってソバットに差し返しを狙うという戦略を用意しました。
ガイルのVゲージが溜まっている時は中足発動を狙う傾向もありました。ガイルの中足を見てから差し返すのは難しいので、タイミングを読んでキャミィの中足を下がり置きすることにしました。また、中足の間合いを外すのが難しい状況ではガード発動させるように心がけました。
ソニックのタイミング
中間距離で一瞬下がってから撃つことが多いように感じました。サマソも出ないタイミングなので、ガイルの下がりを見てから飛ぶのが有効と考えました。それに加えて、普段は通常技対空を読んでストライクで飛ぶことが多いですが、ソニック読みの通常飛びを増やすことにしました。
Vストライクへの対処
置きでバックジャンプをしていました。これには付き合わずに前歩きでラインを上げることにしました。Vストライクをガードした後は、バックジャンプが他の人より多いと感じたので、打撃択を多くしようと考えました。
試合の振り返り
以上の戦略を用意して、試合当日を迎えました。挨拶もそこそこに、通話を切った瞬間、一気に緊張感が高まりました…。
第1セット
1本目(負け)
重ねミスを始めとして普段はやらないような失敗を連発しました。中でも致命的だったのが、ファジーコパンのタイミングを間違えたこと。遅すぎてリバスピをカウンターで食らったり早すぎて中pを食らったりと酷いものでした。後に修正できたから良かったものの、この時は焦りました。
焦った雑な差し込みや置きに牽制を食らい続け、ほとんど何もできずにストレート負けしました。たまに訪れる密着択のチャンスもほとんど凌がれました。投げが少なすぎましたね。
2本目(勝ち)
立ち回りの無駄な被弾が減り、こちらが攻める時間も増えてきました。この時点でいくらか心が落ち着いていました。事前準備は前提として、早期に落ち着きを取り戻したのが一番良かったかも知れません。格ゲーはメンタルゲー。
途中のノーマルフーリガンはやってません。削除してください。
3本目(勝ち)
1ラウンド目
序盤にソニックを潰す狙いで振った強kがガイルの強kに噛み合いクラカン、投げで画面端に到達し、一気に流れを手にします。中足発動も警戒してそのまま倒し切れました。このラウンドはかなり理想的な展開でした。
2ラウンド目
ライン上げたところで、シフトブレイクからのEXサマソで強引に押し返されました。その後のソニックにその場受け身からのEXアローで反撃して持ち直します。ここは知識が活きました。終盤、ファジーコパンミスにリバスピがカウンターヒットしリーサル、と思いきやもちもちさんのコンボミスで九死に一生を得ます。本番はお互いミスが怖い…。最後は間合い調整に中足を差し込んで勝ちました。
4本目(勝ち)
1ラウンド目
リフトアッパーや中pの単発確認や振り向き昇龍のミスなど、反省するべき点が多かったです。最後はついにファジーコパンが決まりました。
2ラウンド目
ファジー潰しの歩きしゃがみ中pが決まり画面端に到達し、運よくEXサマソを2回ガードして倒し切りました。
第2セット
1本目(負け)
1ラウンド目
中足確認をミスして大ピンチに陥りました。苦し紛れに、中足1点読みでキャノンストライクで飛んだところ、もちもちさんは硬直の短い小足を置いていて、そのままサマソで迎撃されました。うますぎる……。最後は無様なストライクミスを晒し、サマソで沈められました。
2ラウンド目
コンボミスが目立ちました。発動CAを嫌って、Vリバを吐かせるCAが当たって削り勝ちしました。
3ラウンド目
序盤のコンボミスから取られたリードが効き、逃げ切られました。
2本目(勝ち)
1ラウンド目
遠目のEXソニックを食らい、しゃがみ強p確認CAが出ないとミスが続き焦るも、最後は冷静に弾抜けCAで逆転勝ちできました。
2ラウンド目
再びバクステにコマンドを仕込んで弾抜けを狙いますが、失敗を恐れてできませんでした。
3ラウンド目
ワンガードシフト一点読みの前ステが通って画面端に到達し、最低空EXストライクがソニックに2度噛み合って倒し切れました。
3本目(負け)
1ラウンド目
最後のコンボはCA使わなくても1ゲージで倒し切れてました。速い展開の中で的確な判断を下し続けるのは難しいです。
2ラウンド目
もちもちさんの投げ択が増え始めた気がしてグラップ入れましたが気のせいでした。リバスピからCAで大ダメージ、そのまま文句なしのP負けでした。こういう小手調べは相手のゲージが無いときにやりましょう。
3ラウンド目
試合中は気が付きませんでしたが、もちもちさんの小足置きが増えて小さいダメージが積み重なってました。
4本目(勝ち)
1ラウンド目
生発動に確定した中pからのコンボをミスしてヒヤリとしました。この時のコンボ難しすぎる。
2ラウンド目
遠目EXサマソからの弱ソニックにはEXアローで弾抜けできませんでした。検証が甘かったです。
5本目(負け)
1ラウンド目
単発確認のミスが目立ちます。最後は択が通ったから良かったものの、CAで倒し切った方が良かったと思います。油断はしない。
2ラウンド目
発生3のVスパイクで強kに反撃しようとして、リバスピを強kと見間違える酷いミスを犯しました。普段やらないミスが出る、本番の恐ろしさよ。
3ラウンド目
終盤はしゃがみ強p確認CAと弾抜けCAを狙ってましたが、確認ミスをしてしまいました。どちらか一方に集中した方が良かったですね。
第3セット
1本目(負け)
1ラウンド目
画面端に追い詰めた時に、牽制を食らいながらもラインを下げなかったのが功を奏しました。
2ラウンド目
終盤、CAを当てたくて歩いたところを潰されました。焦って狙いを悟られてはなりません。
3ラウンド目
画面端の起き攻め弱ストライクからEXスパイクは荒らし行動でした。二度としません。
2本目(負け)
1ラウンド目
この辺から、今度こそもちもちさんの投げ択が増え始めました。
2ラウンド目
序盤はリードされつつ画面端で良い状況を作りますが、差し返しミスから負けてしまいました。
3本目(勝ち)
1ラウンド目
最終セットで2本先取され、しかも良くない負け方が続き、焦燥を禁じ得ませんでした。半ば自暴自棄に飛んだのが噛み合い、ラウンドを先取しました。これでなんとか気持ちが落ち着きました。
2ラウンド目
しゃがみ強pCAのリーサルを狙いました。先ほどの反省を活かして弾抜けは捨て、他の行動も多めに混ぜつつ、本命を通しました。
4本目(勝ち)
1ラウンド目
白ゲージが溜まったところで無理をしなかったのは我ながら良い判断でした。終盤はもちもちさんの技振りが極端に少なかったので、中kでガードを意識させて前ステを通しました。
2ラウンド目
最後のコンボは生発動から始めればリーサルだったかも知れません。序盤にラウンド先取を活かして、CAでリードを取ったのは良かったと思います。
5本目(引き分け)
1ラウンド目
先ほどは失敗した、強kにVスパイクでの反撃をすることができました。最後のは恐らくサマソミスなのでラッキーでした。
2ラウンド目
終盤、弾抜けCAとしゃがみ強pCAを交互に狙いますが、どちらも警戒されていたようです。焦ったところを上手く突かれてEXサマソでリードを広げられました。歩き投げでなんとか追いつこうとしましたが、及びませんでした。
3ラウンド目
前ステでトリガー発動を食らってしまったのは余計でした。詰めが甘いのが私の良くないところです。今度こそ徹底的に待とうと思っても後の祭りです。追いつかれ、なんと引き分けになりました。
6本目(勝ち)
最後はもう、なんかよく分かりません……。SFLの延長一先さながらの殴り合いでした。2ラウンド目のVスパイクCAなんて酷いもんです。ガードされてたらどう言い訳するつもりだったのか。
反省
スコアで見ればわずかに勝ち越していますが、ほぼ互角の良い勝負ができたと思います。ソバットへの差し返しや防御のファジーコパンなど、用意した戦略が機能したのは取り組みとしてこの上ない成功でした。しかしながら、勝負の緊張感を差し引いてもミスがあまりにも多かったです。今後は、最近サボりがちなコンボや単発確認の練習を増やします。ミスを除いても反省点はいくつかあります。
- もちもちさんの防御にリバサシフトがかなり多かったが、それを狩れなかったこと。
事前にリプレイを見たことが裏目に出て、リプレイで少なかったシフトを狩りに行けなかったです。データを過信すると危険ですね。 - ソバット以外の強kやバンストなどに差し返しができなかったこと。
ソバットに集中するあまり、他の技に差し返せなかったです。これは今の成長段階に鑑みて仕方ないと思います。少しずつ対応範囲を広げていきたいです。 - 最低空EXストライクがソニックに潰される場面が多かったにも関わらず改めなかったこと。
今後のガイル戦では、ゲージは弾抜けとコンボに回します。
おわりに
今回の試合を通して、キャミィ・ガイルの組み合わせ、ひいては格ゲーの攻略について多くのことを学びました。素晴らしい機会を用意してくださったもちもちさんを始め、日頃から楽しい時間を共有してくれる格ゲーコミュニティの皆様に深謝申し上げます。
「ゼロから始めるスト5攻略」について
お久しぶりです。満身創痍のハルです。最近、諸事情あってなかなかブログが更新できない状況です。もし、読みたいというお声がひとつでもあれば、時間を割いて全力で執筆する所存です。この記事のコメントでお知らせください。
ゼロから始めるスト5攻略第5回「対空」
明けましておめでとうございます。遅いですね。のんびりした人間なもので、ひとつ付き合ってやってください。
- テンキー表記について
- 「飛び」をハイリスクハイリターンたらしめる「対空」
- 対空に適した「対空技」がある
- キャラクター別・初心者向け対空技紹介
- 対空を出すために
- 練習1「対空技を出そう」
- 練習2「飛びを見分けて対空しよう」
- 練習3「対空の間合いを保ち、対空を狙おう」
- 実践「上だけ見る」
- 対空は一日にして成らず
- おまけ:昇龍対空の話
- 今回のまとめ
テンキー表記について
本題とは関係ありませんが、格ゲー業界で頻繁に使われる記法です。方向入力をキーボードのテンキーに見立て、「8が上」「2が下」「6が前」「4が後ろ」と対応させて表記します。斜めの表記もこれにならう他、「5はニュートラル」です。また、例によって前後は1P側(右向きの時)が基準になっており、2P側でプレイする場合は左右逆に考えてください。例えば、「波動拳は236+P」「竜巻旋風脚は214+K」のように表します。
当ブログでもこれからは簡潔に表現するためにテンキー表記を用います。慣れてもらうために、今回は脚注を添えます。
「飛び」をハイリスクハイリターンたらしめる「対空」
さて、前回は対戦相手も巻き込んでお見苦しい戦いをお見せしましたが、ああならないために対空があります。
ストリートファイター5ではジャンプしたら最後、着地するまで技を出す以外の行動ができません。つまり、空中ではガードができません。相手の飛びに対して対空をすることができれば必ずダメージが取れるのです。相手が対処しない限り簡単にリターンが取れるジャンプ攻撃に対してゲームバランスを取るために対空技が用意されているわけです。
対空に適した「対空技」がある
前回、飛びは「相手が地上で出す技のほとんどを回避しながら接近できる」という話をしましたがこれの例外にあたるのが「対空技」です。どの技が対空に向いているのかはキャラごとに違うため、それぞれで調べる必要があります。今回は各キャラクターについて、できるだけ簡単かつ有効なものを厳選しました。
キャラクター別・初心者向け対空技紹介
リュウ
- しゃがみ強パンチ
しゃがんで強パンチを押すだけなので簡単です。ただし、将来的には中 昇龍拳で対空できるようにしたいです。いわゆる昇龍対空です。詳細は記事の最後に書きます。
春麗
- 天空脚【4HK】*1
特殊技による対空です。中段攻撃である飛びに対して反射的に後ろ入力(立ちガード)してしまっても、そのまま強キックを押すだけでコマンドが成立するので使いやすいです。
ナッシュ
- しゃがみ中パンチ
基本的にこれを使います。対戦のレベルが上がっていくと、ナッシュは対空の使い分けを迫られることも多いと思います。
ベガ
- しゃがみ強パンチ
3HP*2入力してしまうと「サイコアックス」という特殊技に化けてしまうので要注意です。
キャミィ
バーディ
- しゃがみ中パンチ
簡単に出せる技でありながら、バーディの主力対空として長く使えます。
ケン
- しゃがみ強パンチ
そこそこ使えますが、将来的には中 昇龍拳での対空を目指したいです。
ネカリ
- しゃがみ強パンチ
しゃがみ強パンチが対空になるキャラクターは多い印象がありますね。厳密には胴着のものと性質が異なりますが、昇龍対空もあります。
バルログ
ミカ
- しゃがみ中パンチ
パンチといいつつ思いっきり頭突きします。
ラシード
- しゃがみ中パンチ
しゃがみ中パンチは「対空技にありがちランキング」2位だと思います。
かりん
- しゃがみ強パンチ
いつもの。対空性能は少し心もとないです。早めに、先端を当てるように出しましょう。
ザンギエフ
ララ
- 中パンチ
ララは前後入力による特殊技に化けることもないから、当てやすい位置まで歩いてからの対空も簡単です。
ダルシム
- しゃがみ中パンチ
ダルシムは対空を使い分けてナンボみたいなとこありますが、まずはこれを覚えましょう。
ファン
- しゃがみ強パンチ
通常技対空としては強力な部類です。かがんで上を殴るので、少し引きつけて迎撃すると良いです。
アレックス
- しゃがみ強パンチ
パンチしないパンチシリーズ。肩を当てに行きます。ちなみにしゃがみの入力「↙︎,↓,↘︎」によって角度が変わります。
ガイル
- しゃがみ強パンチ
溜めがある時はサマーソルトキックも出せるようになると、一人前のガイル使いに近づきます。
いぶき
- 揚面【4MP】*6
後ろ入力技が対空になるキャラもちらほらいますね。
バイソン
- 中パンチ
後ろに溜めてるときに前歩きから出すとダッシュストレートに化ける事故があるとかないとか。
ジュリ
- 強パンチ
パンチ(キック)です。理由は聞かないでください。練習が要りますが、中 転穿輪で昇龍対空もできます。慣れてきたら試してみてください。
ユリアン
- しゃがみ強パンチ
ユリアンはこれで対空した後にリターンの高いコンボを決めることができます。
豪鬼
コーリン
- しゃがみ強パンチ
しゃがみ強パンチ組本当に多いですね。
エド
アビゲイル
- しゃがみ強パンチ
執筆当時、「しゃがみ強パンチ組はひとまとめにすればよかった」と後悔し始めています。
メナト
是空
- [老]しゃがみ強パンチ/[若]中キック
若の方は遠間でしか機能しません。老の方がやや簡単なので、老の方が対空は初心者向け?老の場合は必殺技の強 武神倶羅無・蛮の方が飛びは落としやすいですが、昇龍対空なのでそれなりの練習が必要です。
さくら
ブランカ
- しゃがみ中パンチ
なんでも彼がワイルドすぎるせいでストリートファイターシリーズはブラジルで不人気だとか。
ファルケ
- サイコシュナイデ【PP】*9
「対空しないで」の空耳で撃ち落とされた方も笑顔になる素晴らしい技です。
コーディ
- 強パンチ
前歩きしながらだと、特殊技のアクセルナックルに化けてしまうので気を付けてください。
G
- しゃがみ強パンチ
しゃがみ強パンチ対空界でもかなりの実力者だと思います。
サガット
- 強キック(弱 タイガーアッパーカット【623LP】*10の早期習得が望ましい)
強キックもまあまあ使えます。しかし、サガットはタイガーアッパカットによる対空が主なキャラコンセプト*11なので、早めに昇龍対空を習得したいところです。
影ナル者
- しゃがみ強パンチ
胴着キャラとしてはやや特殊なカゲですが、やはりいつかは昇龍対空を練習した方が良いでしょう。
ポイズン
- しゃがみ中パンチ
良く落ちます。
本田
- 強パンチ
手刀を振り下ろして甘い飛びに喝を入れます。
ルシア
ギル
- しゃがみ強パンチ
ギルはユリアンのお兄ちゃん。よく似た技を使い、弟同様ここからコンボに行けます。
セス
ダン
- しゃがみ強パンチ
ダンは邪道・胴着キャラって感じですが一応昇龍対空あります。(中 晃龍拳【623MP】*14)
ローズ
- しゃがみ強パンチ
改めて書き出すと、しゃがみ強パンチ対空のキャラが想像の倍はいました。
オロ
- 中パンチ
オロは対空からコンボに行けます。
あきら
- しゃがみ強パンチ
あきらも各種 鳳天蹴【623K】*15による昇龍対空の方が強いですが、最初はこれでいいです。
ルーク
対空を出すために
対空が成立するために必要なことは三つです。
- 自分の対空技の間合いにいる
- 相手の飛びをいち早く視認する
- 対空技を適切なタイミングで出す
俗にいう「対空を出す」とはこの技術の組み合わせを実践することです。最初から完璧に、とはいかないでしょうがこれらを意識しながら練習すると効率的に上達できます。
ところで、あなたはプレイ中画面のどこを見ていますか?基本的には相手キャラクターを凝視するのが良いとされています。それを、いわばホームポジションとしてその時の状況に合わせて視線を移します。対空を狙う場合、「自分と相手の中間上部」を見ると良いでしょう。これは先の三要件でいうと2番に当たりますね。このように、目的に合わせて意識する場所を変えることは格闘ゲームの上達に欠かせない要素です。
練習1「対空技を出そう」
相手にジャンプ攻撃をさせ、それに対して対空技を当ててみましょう。一方的に技を当てることができたら成功です。技を潰されたり相打ちしたりしたら失敗です。
コツは自分の対空技のリーチを把握し、当てやすい位置に陣取ること。あとはタイミングですがこれは技によって違うので反復練習で身に付けましょう。
練習2「飛びを見分けて対空しよう」
トレモのレコードを二つ以上同時に再生することでランダム再生ができます。この機能を使って、「ジャンプ攻撃」と「垂直ジャンプ」をダミーにさせます。ジャンプ攻撃してきた時だけ対空する練習をしましょう。
一気に難しくなったと思います。それは「相手の動きに対応する」という高度なことに挑戦しているからです。なぜそんなことを始めたばかりのあなたにさせるのかは、後ほど解説します。
練習3「対空の間合いを保ち、対空を狙おう」
今度はレコードに「前歩き」と「後ろ歩き」を加え、ジャンプ攻撃と合わせて三つをランダム再生します。自分の対空技が機能する間合いを保ち、ジャンプ攻撃された時だけ対空を出します。
かなり実戦に近い形になりました。どの練習でもそうですが、目安として八割から九割くらいの成功率で安定したら次の段階へ進みましょう。
実践「上だけ見る」
練習1で述べたように、自分と相手の中間上部に注意を向けて対空を狙うことを、俗に「上を見る」と言います。ランクマッチでこれに挑戦してみましょう。地上で何をしても良いですが常に上を見て、飛ばれたら対空を出しましょう。私も対空への意識を強めにして対戦してみます。一緒に頑張りましょう。
慣れないうちはついつい上への意識が保たずに対空できなかったり、地上から攻められて負けてしまったりすると思いますがそれでもかまいません。今日は「対空の存在」と「対空を狙うときは上を見る」ことを、知識として覚えてもらえればそれで十分です。これからも対戦を重ねていきますが、このことは常に忘れないようにしてください。そうすればいつの日か、自然と対空が出せるようになります。
対空は一日にして成らず
格闘ゲームの行動は、ある視点では「自分の動きをすること」と「相手に対応すること」の二種類に大別できます。このうち、断然「相手に対応すること」の方が難しいですから、初心者はまず「自分の動きをすること」をモノにした方が良いと私は考えています。
さて、今回のテーマである対空は「相手に対応すること」ですが、あえてこの早い段階で取り上げる理由は二つあります。
- 汎用性が高く、勝率に直結するから
- 習得に時間がかかるから
相手への対応は多くの場合「キャラ対策」と呼ばれる部分で、せっかく覚えても45人もいるキャラクターの中から目的の相手とマッチングしないと役に立ちません。その点、対空は誰が相手であろうと飛ばれたら対空技を出せば成立します。一方で、対空ができないと相手に飛ばれるだけで負けてしまうことも珍しくありません。このことから、対空は「対応」の中でも特に初期から練習する価値があるのです。
また、対空がいつでも確実・完璧にできるプレイヤーというのはまずいません。どんな熟練プレイヤーでも失敗することはあります。だからこそ、今のうちから練習しておくことでライバルに差をつけようということです。
今、対空が完璧にできなくとも気にすることはありません。私もあまり出ませんでしたね。あくまでスト5を攻略する上で特に大事なことだから、難しいのを承知で早めに紹介しただけです。これからの講座の内容と並行して気長に練習を継続しましょう。
おまけ:昇龍対空の話
対空技紹介の項目で時々出てきた「昇龍対空」とは「対空無敵属性のある必殺技で対空すること」です。*17ジャンプ攻撃に対して技が出さえすれば必ず一方的に勝てることが昇龍対空の最大の強みです。この点だけを考えれば今回紹介した対空技の数々よりも簡単に対空できるということもできます。しかしながら、実際は相手のジャンプ攻撃に反応して昇龍コマンドを入力するということは始めたばかりのプレイヤーには困難である場合が多いです。
詳細は省きますが、リュウやサガットなどの飛び道具を主力とするキャラクターは昇龍対空が必須であることも事実です。とはいえ、それが活きてくるのもまだ先の段階なので、まずは簡単な対空に慣れてもらおうというのが私の考えです。あなたがある程度成長して、必要を感じたら改めて昇龍対空を練習すれば良いです。
今回のまとめ
- 強力な接近手段である「飛び」は「対空」によって簡単には通らないゲームシステムになっている
- 対空を出すためには「上を見ている」必要がある
- 一朝一夕で身に付くものではないから焦らず練習を継続する
今回までは、スト5を攻略する上で必要と思われる前提知識の基盤を固める、いわば「座学寄り」の内容でした。次回からはここまでの流れから一度離れ、あなたがより効率的に強くなれるような課程を計画しています。今日のお話はこれまで。ありがとうございました。
ゼロから始めるスト5攻略第4回「投げ」
クリスマスが待ち遠しくて仕方なかった日に帰りたいハルです。今日の内容で、格闘ゲームの舞台で戦うための最低限の知識(勝てるかどうかは別ですが)が揃うことになります。そこで、今回の実践編ではランクマッチに挑んでみましょう。
「投げ」が格闘ゲームの読み合いを成立させる
前回、ガードしていれば打撃を食らうことはないということが分かりました。ガードしている相手にダメージを与える唯一の方法が投げです。*1スト5の「投げ」とは多くの場合「通常投げ」を指し、全キャラクター共通システムとして「弱パンチと弱キックの同時押し」で繰り出すことができます。また、前後に方向入力をすることで投げる方向を指定できます。(ニュートラルでは前投げ)
練習1「投げを決めよう」
打撃技に比べ、投げは極端に間合いが狭いことに気が付きましたか?ほぼ密着状態でないと届かないですよね。打撃を防ぐためにガードする相手に対し、投げの間合いまで接近することが格闘ゲームで最も基本的な戦略です。
グラップディフェンス
投げをガードすることはできませんが、以下の手段で回避できます。
- ジャンプ
- バックステップ
- 空中にいること(空中判定)
- (投げ)無敵属性の技
- グラップディフェンス
投げられるタイミングに合わせて投げを入力することで投げを回避できます。この動作を「グラップディフェンス(グラップ、投げ抜け)」と呼びます。グラップの猶予は投げられてから約0.1秒しかないため、相手に投げられたことを確認してから入力することは不可能であるとされています。従って、グラップは投げを読んで入力する必要があります。
練習2「グラップディフェンスをしよう」
投げを予期して入力しなければならないというグラップの性質は、スト5の読み合いにおいて重要な要素ですからよく覚えておいてください。投げを回避するためにはガード以外の行動をしなければならない、ということは…?
投げ間合いまでいかにして接近するか
投げ間合いまで接近する手段は数多くあり、これを考えることが格ゲーの楽しみのひとつです。第2回でも述べた通り、全キャラが使える共通手段の中で最も安易な接近手段が前ジャンプです。これは以下のような前ジャンプの性質によります。
- 長い距離をすばやく移動できる
- 相手が地上で出す技のほとんどを回避しながら接近できる
では、実際に前ジャンプで接近して投げを決める練習をします。前ジャンプ攻撃をリュウにガードさせ、立ち弱パンチで反撃しようとするリュウを投げてみましょう。早すぎても遅すぎても上手くいかないのでちょうど良いタイミングを覚えたいところです。
練習3「ジャンプ攻撃で怯ませた相手を投げよう」
弱パンチのレコードは赤い「REVERSAL」の文字が出れば成功です。
はじめてのランクマッチ
いよいよランクマッチ初陣です。まずは「接近して投げる」という基本を学ぶために練習3の内容を実践しましょう。飛んだ時以外にも、接近するチャンスがあればどんどん投げて良いです。
「バトルセッティング」であなたのキャラを選ぶことを忘れずに。ステージも目に優しいものを選んでおくとクラスの人気者になれます。快適に遊ぶために「通信状態」は「5のみ」を推奨します。では、ひたすらジャンプ攻撃で相手をびっくりさせて投げましょう。相手は我々の知らないことを色々やってきますが無視します。私も行って参ります。*2御武運を。
実践1「飛んで投げ」
*3初めての対戦はいかがでしたか。さぞ緊張したことでしょう。私も当時は自分の鼓動が感じられる程ドキドキしました。このワクワクを大切にしてくださいね。
まだ、勝ち負けはあまり気にしなくて良いです。それよりも、その時の目標が達成できたかどうかを重視してください。投げを何回決めることができたでしょうか。もしかしたら、一回も上手く行かなかったかもしれません。それでも、目標を意識しながら試合に臨めていたなら十分です。
飛びには対空
- 長い距離をすばやく移動できる
- 相手が地上で出す技のほとんどを回避しながら接近できる
先述の通り、以上の性質を待つ飛び*4は最も安易な接近手段であり、すなわち最も安易に投げによるガード崩しを仕掛ける手段です。これをお互いに使い放題ではゲームが大味になってしまいます。
もちろん、飛びに対する行動があります。飛びは「地上で出す技のほとんどを回避」できますが、例外となるのが「対空技」です。というわけで、次回は「対空」編です。ありがとうございました。質問はコメント欄で受け付けます。
今回のまとめ
- ガードは基本的に投げでのみ崩せる
- 投げは極端に間合いが狭く、ほぼ密着状態でないと届かない
- 従って、「最も安易な接近手段」である飛びはすなわち「最も安易なガード崩しの手段」である
ゼロから始めるスト5攻略第3回「基本操作の続き(ジャンプ攻撃と特殊技・必殺技/中下段と対応するガード)」
前回画像に添えたネタが古いと言われ泣きました……ヒロシです。ハルです。いい加減練習も飽きてきたかも知れませんが、次回はランクマで実践編の予定です。お楽しみに。今日は前回紹介しきれなかった基本操作を扱います。基本ゆえにやむを得ず情報量が多いですがお付き合いください。
基本操作説明の続き
ジャンプ攻撃
ジャンプ中にボタンを押すことで、地上と同様に6種類の「ジャンプ攻撃」を繰り出すことができます。連続的な操作で自由に距離を調整できる歩きとは異なり、ジャンプは一度入力したら着地するまで止まることができません。空中でジャンプ攻撃の間合いに入る瞬間を見計らってボタンを押す必要があるので、慣れるまではジャンプ攻撃を当てるだけでも難しいと思います。例によってトレモで、あなたのキャラの間合いとタイミングを覚えましょう。
練習1「『ジャンプ攻撃』を当てよう」
ジャンプ攻撃は基本的に、遠くまで届く前ジャンプから威力のある強攻撃を出すと良いでしょう。
特殊技
キャラごとに、方向入力とボタンの組み合わせ(コマンド)で出す「特殊技」が用意されています。特殊技とは言うものの、通常技と特に区別する必要はありません。立ちとしゃがみの通常技に特殊技を加えて、キャラに多様性を持たせただけです。
特殊技は、キャラによって全く異なるので全てを紹介し切れません。「コマンドリスト」で調べて試してみましょう。*1
練習2「『特殊技』を調べ、試してみよう」
例えば、私の選んだキャミィは「ニーバレット(前+強キック入力)」や「リフトアッパー(後ろ+中パンチ入力)」を使うことができます。
必殺技
特殊技と同様に、コマンド入力で「必殺技」を出すことができます。ほとんどの必殺技は弱・中・強いずれのボタンでも出すことができ、ボタンの強度によって少し性質が異なる技が出ます。必殺技のコマンドはある程度のパターンが決まっておりキャラの間で流用が効くので、代表的なパターンを紹介します。1P側を標準とする通例にならい、全てキャラが右向きの場合で表記します。
なお、現時点でこのすべてを習得する必要はありません。もしできないものがあっても、焦ったり落ち込んだりしないでください。まずはあなたのキャラの必殺技をひとつ、好きなものを選んで練習すると良いでしょう。
練習3「『必殺技』をひとつ習得しよう」
あなたのキャラのコマンドリストから必殺技をひとつ選び、以下のコツから該当するものを参考に練習してください。上手くいかないときはキーディスとコマンドリストを見比べて入力を修正しましょう。1P側と2P側どちらでも出せると素敵ですね。余裕があればふたつ以上、もちろん全てやっても構いません。
「コマンドキャラ」パターン
以下のような入力の必殺技を多く持つキャラを俗に「コマンドキャラ」と呼びます。
- 「波動拳コマンド」【↓↘→+ボタン】*2
ゲーマーなら誰もが知るであろう波動拳から名前が付きました。コマンドが出ないときによくあるのは以下のような間違いです。あらゆるコマンドを練習する際に言えることです。
- 「ポチポチポチ」と方向キーを三回押すように入力してしまう。
これだと入力が遅くなり間に合わないです。下から前へ、4分の1回転させるように入力しましょう。 - ボタンを押すのが速すぎる。(例えば、「↓↘ボタン→」のようなミス)
左手で方向入力を完成させた直後に右手でボタンを押すことを意識しましょう。少しくらいゆっくり入力してもコマンドは完成します、焦らずに。
- 「ポチポチポチ」と方向キーを三回押すように入力してしまう。
リュウの波動拳のように弾を飛ばす技は「飛び道具」とも呼ばれ、牽制に役立ちます。
昇龍拳は見た目通り上から来る相手を迎撃する「対空技」です。
- 「ヨガフレイムコマンド」【←↙↓↘→+ボタン】
スト2時代、ダルシムのヨガフレイムがこの入力であったことから呼び名が付きました。*3コツは後ろから半回転させるように入力することです。波動拳コマンドと似ていますね。
上段足刀蹴りは隙が大きい代わりに相手をダウンさせる、リターンの高い技です。
- 「スクリューコマンド」【一回転入力+ボタン】
ザンギエフのスクリューパイルドライバーが名前の元ネタです。公式のコマンドリストでは一回転する表記になっていますが、実際には「順番問わず上下左右1回ずつ」でコマンドが成立します。この仕様があるので、雑にレバーを回せば出ます。正確に円を描くことよりも素早く・広範囲に入力し、ジャンプしてしまう前にボタンを押すことが大切です。
スクリューパイルドライバーは投げキャラ代表ザンギエフの代名詞と言える、ガードできない強力な「コマンド投げ」です。
「溜めキャラ」パターン
以下のような入力を「溜めコマンド」と呼びます。
- 「後ろ溜め前コマンド」【←溜め→+ボタン】
おおよそ1秒程度後ろ歩きをした上で、前に入力してボタンを押します。溜めに必要な時間を無意識に計れるようになれば上級者に一歩近づきます。
- 「下溜め上コマンド」【↓溜め↑+ボタン】
後ろ溜め前コマンドと同様です。上入力の後、ジャンプしてしまう前にすばやくボタンを押すのがコツです。
サマーソルトキックは昇龍拳と同じタイプの「対空技」。ソニックブームとともにガイルを象徴する技として有名です。サマソウッ!!
- 応用テクニック「同時溜め」【↙溜め(前or上)+ボタン】
斜め後ろ下に溜めることで、後ろと下の溜めを同時にできます。ここから必殺技を使い分けることができる、溜めキャラを使う上での必須テクニックです。
ほとんどは上記2つのパターンですが、同時押しや連打などのコマンドもあります。さて、これまでスト5に登場する「打撃」*4のほとんどを紹介しました。相手の打撃を防ぐためには「ガード」を使います。
ガード
前回少し触れたように、ガードには後ろ入力の「立ちガード」と斜め後ろ下入力の「しゃがみガード」の2種類があります。入力をしただけでは後ろ下がりをしたりしゃがんだりするだけです。そこに相手の打撃が当たると、自動的にガードが発動します。
そして打撃にも、この2種類のガードに対応した属性が存在します。「中段攻撃」は立ちガードでのみ、「下段攻撃」はしゃがみガードでのみ防げます。どちらのガードでも防げる打撃もあり「上段攻撃」と呼びます。
練習4−1「中段攻撃をガードしよう」
ジャンプ攻撃は代表的な中段攻撃です。しゃがみガードができないことを確認し、立ちガードしてみましょう。
練習4−2「下段攻撃をガードしよう」
ほぼ全てのしゃがみキックは下段攻撃です。立ちガードができないことを確認し、しゃがみガードしてみましょう。
検証1「中・下段攻撃を見分けてガードできるか」
密着状態から中・下段攻撃の両方をランダム再生し、見切ってガードすることができるかの確認です。その前に、「ショートカット操作設定」を変更します。RSボタン「状態の保存」で現在の状況を記憶し、LSボタン「保存した状態の再生」でいつでもその瞬間に戻れます。これは、今回のように特定の状況で反復練習をするのに役立ちます。
では、実際に中・下段の判別に挑戦してみます。複数のレコードを同時に再生することでランダムパターンに対処する練習ができます。どれが再生されるか分からないように「レコード再生情報の表示」を「表示しない」にすると良いでしょう。
下段攻撃は予備動作が速く、それを見てからしゃがみガードすることが困難であることが分かります。一方で、中段であるジャンプ攻撃はジャンプする動作を見てから余裕を持って立ちガードできます。
そこで、常に下段攻撃が来ると仮定してしゃがみガードをしておき、ジャンプするモーションが見えたら立ちガードに切り替えます。
中段攻撃はジャンプ攻撃の他にも特殊技や必殺技に存在しますが、そのほとんどが予備動作を見てから立ちガードすることが可能です。従って、しゃがみガードを基本姿勢とし、中段攻撃を仕掛けられた時だけ立ちガードをすることで理論上打撃を完全に防ぐことができます。
しかしながら、それではお互いしゃがみガードで睨み合うだけで対戦が成立しませんよね。でも安心してください。天下のCAPCOM製ゲームですから、ちゃんとガードを崩すための特殊動作が用意されています。次回のテーマは「投げ」です。
今回のまとめ
- 技の主な分類には「通常技(12種類)」「ジャンプ攻撃(6種類)」「特殊技」「必殺技」があり、特殊技と必殺技は特定の「コマンド入力」で出すことができる。
- ほとんどの技は打撃であり、しゃがみガードを基本姿勢とすることで全ての打撃を防ぐことが可能。
今日のお話はここまでにします。ありがとうございました。何か質問があればコメント欄でどうぞ。
ゼロから始めるスト5攻略第2回「基本操作説明/ダウンと受け身のシステム」
外出していたところ、早くもファンの方に声をかけて頂き嬉しかったです。職務質問でした。国家権力もマークする注目コンテンツ「ゼロから始めるスト5攻略」第2回でございます。あ、申し遅れました「容疑者H」です。今日は前回の続きから始め、基本的な操作を習得してもらいたいと思います。基本中の基本だけに重要でもあるので盛りだくさんになってしまいますが、あなたのペースでゆっくりついてきてください。
基本操作説明
本題の前に
初めにトレモの設定をしてもらいます。スタートボタンを押してオプション画面を開きましょう。
- 「キーディスプレイ」→「表示する」
- 「ショートカット操作設定」の「バトル再スタート」→「ON」
以上の設定を行ってください。画面左側に入力履歴(キーディス)が表示されるようになりましたね。この機能はあなたの操作精度を高める練習に役立ちます。次に、LSボタンを押してください。そうすることで、いつでもトレモ開始時点の初期状態に戻ることができます。これは反復練習に役立ちます。ここまでの流れを動画にしました。参考にしてください。
移動操作
スト5には「上下前後」「斜め4方向」「ニュートラル」の計9つの方向入力があります。それぞれの役割を説明しますね。
- ニュートラル
十字キーやレバーを一切操作しない状態です。キャラは立ったまま構えます。 - 前入力
キャラが向いている方に入力することで歩きます。素早く2回前入力をすると前ステップ(前ステ)で一気に前進します。歩きや前ステの速さはキャラによって違います。 - 後ろ入力
キャラと反対の方向に入力することで後退します。前入力と同様に、素早く2回後ろ入力をするとバックステップ(バクステ)で一気に距離を取ります。後退とバクステの性能にもキャラ差があります。後ろ入力は「立ちガード」の操作でもあります。 - 下成分入力
キーディスでは「↙」「↓」「↘」の方向ですね。キャラがしゃがむことで姿勢が低く、広くなります。ゆえに、上部を狙う攻撃に当たりにくく、横から来る攻撃に当たりやすくなります。特に、後ろ斜め下(あなたのキャラが右向きなら「↙」、左向きなら「↘」)の入力は「しゃがみガード」の操作も兼ねています。
- 上成分入力
「↖」「↑」「↗」の方向です。あなたのキャラが右向きであれば、それぞれ「バックジャンプ」「垂直ジャンプ」「前ジャンプ」と3種のジャンプに対応しています。ジャンプもまた、キャラによって移動距離や速さなどが違います。前ジャンプは共通システムの中で最も安易に接近する手段です。
補足:
対戦する2人のキャラは常に互いの方を向きます。この仕様により、位置が入れ替わった瞬間に方向入力も左右逆になります。
ボタン操作
続きまして、技を出す操作を紹介します。スト5では「パンチ・キック」それぞれに「弱・中・強」の3種類が用意されており、計6つのボタンを駆使して戦います。キーディスでは「パンチ・キック」は「拳・脚」のマーク、それぞれの「弱・中・強」は「青・黄・赤」の色で表現されます。
早速、6種類の攻撃を相手に当てる練習をしましょう。LSボタンを押して一度「再スタート」し、攻撃ボタンを押してみます……当たりませんね。ゲーム開始時点では距離が遠くて届きません。攻撃を当てるためには技の間合いまで接近する必要があるようです。この考え方は格ゲーを攻略する上で大切なので、あなたの心に留めておいてくださいね。
練習1-1「歩いて『立ち通常技』を当てよう」
LSボタンでリセットし、前入力で歩いて攻撃を当てる練習を6つの技についてやりましょう。あなたに余裕があるなら、技が当たるギリギリの間合いを意識してみましょう。
このように、ボタンを一つ押して出す技のことを「通常技」と呼びます。異常な技もあるのかも知れません。稀ですが、今のような立ち姿勢の場合を特に「立ち通常技」とする場合もあります。ちなみに技の強度「弱・中・強」が上がるほどダメージが高く・リーチが長くなる代わりに、より大きな隙が生じる傾向があります。また、パンチよりもキックの方がリーチが長いことが多いです。その代わり、パンチはその後の状況が良くなる可能性が高いです。これを、格ゲー用語で「リターンが高い」と表現します。しかしながら、これらはあくまで大体そんな傾向があるという話で例外も数多くあることを強調しておきます。
練習1-2「歩いて『しゃがみ通常技』を当てよう」
しゃがみ入力「↓」をしたままボタンを一つ押すことで「しゃがみ通常技」を出すことができます。立ち通常技とまとめて単に「通常技」と呼ぶ場合の方が多いです。一緒に、1-1と同様の練習をしましょう。
「ダウン」システム
これで立ちとしゃがみで6種類ずつ、計12種類の通常技を習得しましたね。しゃがみ強キックだけは当てた時に相手が転ぶことに気が付きましたか?これを「ダウン」と呼び、しゃがみ強キックなどの特定の技を当てたときに起きます。相手がダウンしたときは、起きるまでこちらだけが行動できるとても有利な状況です。従って、しゃがみ強キックはリターンの高い技であるということができます。(セスというキャラだけは例外で、しゃがみ強パンチにこの性質があります。)
ダウンを取られたら「受け身」
しかし、ダウンさせられた方もやられっぱなしではありません。「受け身」を取ることで隙を軽減できます。操作はダウンする直前に「パンチボタン2種類同時押し」か「キックボタン2種類同時押し」です。パンチで受け身を取るとその場で素早く起き上がる「通常受け身」、キックだと後ろに下がって起き上がる「後ろ受け身」ができます。ダウンを取られたときは、ほぼ全ての場合で受け身を取るべきです。次は、受け身の練習をしましょう。
練習2「受け身を取ろう」
まず、ダウンするために相手のキャラにしゃがみ強キックを出してもらう必要があります。トレモには、相手に決まった動きをさせて対処する練習ができる「レコード再生」機能があります。これから何度も使う便利な機能なので、ぜひ使い方をマスターしてください。オプションを開き、ダミー設定から「ステータス」を「レコード再生」に変えましょう。「アクションレコード設定」が使えるようになるので、しゃがみ強キックをレコードします。受け身の練習まで、一連の流れを動画にしたので真似してみてください。
(レコードするとき技を出す前にジャンプしているのは、練習する際にタイミングを計りやすくなるからです。)
受け身を取るのは結構難しいですよね。基本のクセにね。動画のキーディスを参考に、根気よく練習してください。はるばるこんなところまで来てくれた、やる気のあるあなたならきっとできるはずです。満足いくところまでできたら、「ステータス」を「ダミー」に戻して練習を終わります。
ちなみに通常受け身と後ろ受け身の使い分けはちょっと難しい話になるので、まだ考えなくても構いません。受け身を取る癖が身に付けばそれで良いです。
今回のまとめ
基本的な情報を詰め込むように並べてしまったかもしれません。今日の内容のうち、今後特に意識してほしいのは以下の3点です。
- 自分の技の間合いを把握し、そこまで近づいて当てる。
- ダウンを取ると、こちらが自由に動ける有利な時間が手に入る。
- ダウンを取られたときは、隙を減らすために受け身を取る。
今日のお話はここまでにします。ありがとうございました。何か分からないことがあれば、お気軽にコメント欄で質問してください。講座の内容でなくても、スト5のことであればできる限りお答えします。次回も基本操作の続きです。
ゼロから始めるスト5攻略第1回「はじめての格闘ゲーム」
はじめまして
しがない格ゲーマーのハルです。三度の飯の次に格ゲーが好きです。食べるのも大好きなんです。近頃思うことがあります。「格ゲーって難しそう」「コマンドって何?シュワちゃん?」「でも格ゲーできるようになりたい!!」……こんな人が自分の力でスト5を攻略できるようになって欲しい。格ゲーの楽しさをもっと多くの人に知ってもらいたい…!そんな願いを込めまして今回から、「ゼロから始めるスト5攻略」と称した私なりのスト5チュートリアルを作ってみようと思います。
格ゲー攻略はトレモとランクマの往復
スト5には「トレーニングモード(トレモ)」という練習用のゲームモードと「ランクマッチ(ランクマ)」というオンラインで他のプレイヤーと勝ち点を競うゲームモードがあります。この、練習と実践の繰り返しが強くなる近道です。ゲームモードは他にもいろいろあって、もちろん好きに遊ぶのが一番ですが「一人で」「効率よく」強くなりたい場合、この二つに絞って取り組むのが良いです。早速ですが、まずはトレーニングモードを開いて一緒にスト5の第一歩を踏み出しましょう!
初めてのトレーニングモード編
ステージ選び
最初にステージを選びます。好みで決めちゃいましょう。温泉や大仏、飛行機に下品な顔の並ぶ偽物のラシュモアシャドルー幹部像など、個性豊かなステージが揃っています。
しかしながら、ランクマでは話が変わります。実は、格ゲーマーには目の悪いお年寄りがたくさんいるのです。お年寄りを真っ暗闇や飛行機の上に連れていってタコ殴りにしてはかわいそうですよね。ランクマでは年の功に免じて、動きが無くて目に優しいステージを選んであげましょう。
キャラ選び
話が逸れましたが、ステージは決まりましたか?素敵な舞台が整ったら、次は大切な選択が待っています。あなたの分身となって戦うキャラクターを決めるのです。
突然ですが、格ゲー用語に「択」と呼ばれるものがあります。どれが正解か分からないが、行動を決めなければならない状況やその選択肢のことです。例えば、じゃんけんは3つの手から選ばなければならないので3択です。この択をお互いに掛ける読み合いが格ゲーの基本にして奥義、最大の楽しみだと思います。
目の前をご覧下さい。なんと16択です。今後あなたが格ゲーで、これほど複雑な択に直面することは後にも先にもこれきりです。しかし理不尽なことに、この択を潜り抜けなければ先に進むことは許されません。小学校に入学したハナタレに「ミレニアム問題を解け。できないなら足し算は教えん。」と言うようなものです。
実際、キャラ選びは難しい問題です。しかしここは思い切って、「キズナ」を感じたキャラをパッと選んじゃいましょう。なぜなら、当然ですがキャラクターは何度でも変えることができるからです。ここで、私がキャラ性能を解説して「初心者が勝ちやすいのはこいつだ」と言うことはできますが、それには意味がありません。格ゲーをこれから始めようという人に難しい講釈をたれるのは野暮ですし、なによりあなたが自分で決めたキャラクターで強くなってこそ、心から格ゲーを楽しめると私は考えています。まずは自分を信じて、はじめの一歩を共に踏み出すパートナーを選びましょう。
ところで、プロや上級者の方々がよくキャラランクを語りますが、我々一般プレイヤーが気にすることではありません。攻略の煮詰まった者同士の話ですから。あなたが純粋に、ゲームを攻略したいという好奇心さえ持っていれば、どんなキャラクターでも楽しく戦えるはずです!
さて、もう決心はついたでしょうか。私は意志を宿した可憐な姿に惚れてキャミィに決めました。キャラを選択したら「コスチューム」と「カラー」、それに「Vコメント(勝ったときのセリフ)」です。かわいく仕上げてやりましょう。お次はCPU(トレーニング相手のダミー)のキャラ……択の連続で嫌になりますね。私は有名なリュウにしておきます。そのあとの「Vスキル」「Vトリガー」はまだ気にしなくていいです。スト5を特徴づける重要なシステムではあるので、そのうちちゃんと解説します。次に進みましょう。
ついにトレーニング開始!!
さあ、いよいよ実際にキャラを動かしてトレーニングを始めましょう!……と、言いたいところですが、今回は決まった練習メニューを提示しないことにします。好きに遊んでみてください。ボタンをポチポチ、レバーや十字キーをカチャカチャ……。画面上のキャラと自分の操作が連動する感じに慣れましょう。以上で今日のお話は終わりです。ありがとうございました。ひとしきり遊んで、放任している私に腹が立ってきたら第2回にお進みください。