ハルの格闘ゲーム研究所

初心者にもやさしく、しかし論理的な攻略を理想として目指しています。所長: Dr_Hal

ゼロから始めるスト5攻略第3回「基本操作の続き(ジャンプ攻撃と特殊技・必殺技/中下段と対応するガード)」

 前回画像に添えたネタが古いと言われ泣きました……ヒロシですハルです。いい加減練習も飽きてきたかも知れませんが、次回はランクマで実践編の予定です。お楽しみに。今日は前回紹介しきれなかった基本操作を扱います。基本ゆえにやむを得ず情報量が多いですがお付き合いください。

 

 

基本操作説明の続き

 

ジャンプ攻撃

 ジャンプ中にボタンを押すことで、地上と同様に6種類の「ジャンプ攻撃」を繰り出すことができます。連続的な操作で自由に距離を調整できる歩きとは異なり、ジャンプは一度入力したら着地するまで止まることができません。空中でジャンプ攻撃の間合いに入る瞬間を見計らってボタンを押す必要があるので、慣れるまではジャンプ攻撃を当てるだけでも難しいと思います。例によってトレモで、あなたのキャラの間合いとタイミングを覚えましょう。

 

練習1「『ジャンプ攻撃』を当てよう」

youtu.be

 ジャンプ攻撃は基本的に、遠くまで届く前ジャンプから威力のある強攻撃を出すと良いでしょう。

 

特殊技

 キャラごとに、方向入力とボタンの組み合わせ(コマンド)で出す「特殊技」が用意されています。特殊技とは言うものの、通常技と特に区別する必要はありません。立ちとしゃがみの通常技に特殊技を加えて、キャラに多様性を持たせただけです。

 特殊技は、キャラによって全く異なるので全てを紹介し切れません。「コマンドリスト」で調べて試してみましょう。*1

 

練習2「『特殊技』を調べ、試してみよう」

youtu.be

 例えば、私の選んだキャミィは「ニーバレット(前+強キック入力)」や「リフトアッパー(後ろ+中パンチ入力)」を使うことができます。

 

必殺技

 特殊技と同様に、コマンド入力で「必殺技」を出すことができます。ほとんどの必殺技は弱・中・強いずれのボタンでも出すことができ、ボタンの強度によって少し性質が異なる技が出ます。必殺技のコマンドはある程度のパターンが決まっておりキャラの間で流用が効くので、代表的なパターンを紹介します。1P側を標準とする通例にならい、全てキャラが右向きの場合で表記します。

 なお、現時点でこのすべてを習得する必要はありません。もしできないものがあっても、焦ったり落ち込んだりしないでください。まずはあなたのキャラの必殺技をひとつ、好きなものを選んで練習すると良いでしょう。

 

練習3「『必殺技』をひとつ習得しよう」

 あなたのキャラのコマンドリストから必殺技をひとつ選び、以下のコツから該当するものを参考に練習してください。上手くいかないときはキーディスとコマンドリストを見比べて入力を修正しましょう。1P側と2P側どちらでも出せると素敵ですね。余裕があればふたつ以上、もちろん全てやっても構いません。

 

「コマンドキャラ」パターン

 以下のような入力の必殺技を多く持つキャラを俗に「コマンドキャラ」と呼びます。

  • 波動拳コマンド」【↓↘→+ボタン】*2
     ゲーマーなら誰もが知るであろう波動拳から名前が付きました。コマンドが出ないときによくあるのは以下のような間違いです。あらゆるコマンドを練習する際に言えることです。

    • 「ポチポチポチ」と方向キーを三回押すように入力してしまう。
       これだと入力が遅くなり間に合わないです。下から前へ、4分の1回転させるように入力しましょう。
    • ボタンを押すのが速すぎる。(例えば、「↓↘ボタン→」のようなミス)
       左手で方向入力を完成させた直後に右手でボタンを押すことを意識しましょう。少しくらいゆっくり入力してもコマンドは完成します、焦らずに。

youtu.be

 リュウ波動拳のように弾を飛ばす技は「飛び道具」とも呼ばれ、牽制に役立ちます。

 

  • 昇龍拳コマンド」【→↓↘+ボタン】
     
    波動拳に負けず劣らずの知名度を誇る昇龍拳のコマンド。コツは前歩きをしながら波動拳コマンドを入力するイメージです。

youtu.be

 昇龍拳は見た目通り上から来る相手を迎撃する「対空技」です。

 

youtu.be

 上段足刀蹴りは隙が大きい代わりに相手をダウンさせる、リターンの高い技です。 

 

  • 「スクリューコマンド」【一回転入力+ボタン】
     ザンギエフスクリューパイルドライバーが名前の元ネタです。公式のコマンドリストでは一回転する表記になっていますが、実際には「順番問わず上下左右1回ずつ」でコマンドが成立します。この仕様があるので、雑にレバーを回せば出ます。正確に円を描くことよりも素早く・広範囲に入力し、ジャンプしてしまう前にボタンを押すことが大切です。

youtu.be

 スクリューパイルドライバーは投げキャラ代表ザンギエフの代名詞と言える、ガードできない強力な「コマンド投げ」です。

 

「溜めキャラ」パターン

 以下のような入力を「溜めコマンド」と呼びます。

  • 「後ろ溜め前コマンド」【←溜め→+ボタン】
     おおよそ1秒程度後ろ歩きをした上で、前に入力してボタンを押します。溜めに必要な時間を無意識に計れるようになれば上級者に一歩近づきます。

youtu.be

 ソニックブームは飛び道具。波動拳と同じタイプの必殺技です。

 

  • 「下溜め上コマンド」【↓溜め↑+ボタン】
     後ろ溜め前コマンドと同様です。上入力の後、ジャンプしてしまう前にすばやくボタンを押すのがコツです。

youtu.be

 サマーソルトキック昇龍拳と同じタイプの「対空技」。ソニックブームとともにガイルを象徴する技として有名です。サマソウッ!!

 

  • 応用テクニック「同時溜め」【↙溜め(前or上)+ボタン】
     斜め後ろ下に溜めることで、後ろと下の溜めを同時にできます。ここから必殺技を使い分けることができる、溜めキャラを使う上での必須テクニックです。

youtu.be

 

 ほとんどは上記2つのパターンですが、同時押しや連打などのコマンドもあります。さて、これまでスト5に登場する「打撃」*4のほとんどを紹介しました。相手の打撃を防ぐためには「ガード」を使います。

 

ガード

 前回少し触れたように、ガードには後ろ入力の「立ちガード」と斜め後ろ下入力の「しゃがみガード」の2種類があります。入力をしただけでは後ろ下がりをしたりしゃがんだりするだけです。そこに相手の打撃が当たると、自動的にガードが発動します。

 そして打撃にも、この2種類のガードに対応した属性が存在します。「中段攻撃」は立ちガードでのみ、「下段攻撃」はしゃがみガードでのみ防げます。どちらのガードでも防げる打撃もあり「上段攻撃」と呼びます。

 

練習4−1「中段攻撃をガードしよう」

 ジャンプ攻撃は代表的な中段攻撃です。しゃがみガードができないことを確認し、立ちガードしてみましょう。

youtu.be

 

練習4−2「下段攻撃をガードしよう」

 ほぼ全てのしゃがみキックは下段攻撃です。立ちガードができないことを確認し、しゃがみガードしてみましょう。

youtu.be

 

検証1「中・下段攻撃を見分けてガードできるか」

 密着状態から中・下段攻撃の両方をランダム再生し、見切ってガードすることができるかの確認です。その前に、「ショートカット操作設定」を変更します。RSボタン「状態の保存」で現在の状況を記憶し、LSボタン「保存した状態の再生」でいつでもその瞬間に戻れます。これは、今回のように特定の状況で反復練習をするのに役立ちます。

youtu.be

 

 では、実際に中・下段の判別に挑戦してみます。複数のレコードを同時に再生することでランダムパターンに対処する練習ができます。どれが再生されるか分からないように「レコード再生情報の表示」を「表示しない」にすると良いでしょう。

youtu.be

 下段攻撃は予備動作が速く、それを見てからしゃがみガードすることが困難であることが分かります。一方で、中段であるジャンプ攻撃はジャンプする動作を見てから余裕を持って立ちガードできます。

 そこで、常に下段攻撃が来ると仮定してしゃがみガードをしておき、ジャンプするモーションが見えたら立ちガードに切り替えます。

youtu.be

 

 中段攻撃はジャンプ攻撃の他にも特殊技や必殺技に存在しますが、そのほとんどが予備動作を見てから立ちガードすることが可能です。従って、しゃがみガードを基本姿勢とし、中段攻撃を仕掛けられた時だけ立ちガードをすることで理論上打撃を完全に防ぐことができます。

 しかしながら、それではお互いしゃがみガードで睨み合うだけで対戦が成立しませんよね。でも安心してください。天下のCAPCOM製ゲームですから、ちゃんとガードを崩すための特殊動作が用意されています。次回のテーマは「投げ」です。

f:id:Hal_FightingGame:20211126013731p:plain

打撃とガードだけの世界。格ゲーマーはこの状態で一生を終えます。

 

今回のまとめ

  1. 技の主な分類には「通常技(12種類)」「ジャンプ攻撃(6種類)」「特殊技」「必殺技」があり、特殊技と必殺技は特定の「コマンド入力」で出すことができる。
  2. ほとんどの技は打撃であり、しゃがみガードを基本姿勢とすることで全ての打撃を防ぐことが可能。

 今日のお話はここまでにします。ありがとうございました。何か質問があればコメント欄でどうぞ。

 

 

 

 

 

 

*1:余談ですが、「通常技を出したつもりが、なんか違うの出た」というときは、誤ってこの特殊技の入力をしていることが多いです。キーディスとコマンドリストを照らし合わせて確認してみましょう。

*2:ちなみに、左右が逆になったコマンドを「竜巻旋風脚」から取って「竜巻コマンド」と呼ぶこともあります。

*3:なんと現在、ヨガフレイムのコマンドはこれと左右逆で「逆ヨガコマンド」と呼ばれます。本っっっ当にややこしいですよね。格ゲー界にはこういった「理不尽な伝統」がよくあるので、諦めて慣れましょう。

*4:「投げ」に分類されるスクリューパイルドライバーなどの「コマンド投げ」必殺技は除く